家庭保育室から認可保育園、こども園合わせて50年を過ぎました。
今、こどもたちは、自ら仲間や年上の子、年下の子と群れて遊ぶ日々です。
異年齢とのまじわりの中で下の子は
上の子の活動に憧れ意欲を燃やし、年上の子は下の子を労おうとするやさしさが育ちます。
乳幼児の「遊び」は好奇心から始まります。自然環境と遊具等の環境は保育園にとって大事です。 当園は開園時から園庭に土を盛り、大小の
木々を植え、井戸水で小さな流れを造り四季を通して目に映る感性の育ちを大事にしてきました。
三階まで伸びる園庭の大型遊具は意欲と挑戦の場。
土と水の砂場は心身を開放させる大好きな場所です。
木造りの小さな小屋は「お家ごっこ」「お店屋さんごっこ」と何時も出入りが絶えません。
1、2歳児の人気は園庭を縦横に走らせるストライダーです。
外を歩けるようになった0から1歳の子はウッドデッキから砂場におりたり、保育士と散策したり、
土の感触や水の流れの音に気付いてか立ち止まって
辺りを見回している様子が見られます。
もう一つの環境は菅生の里山です。
春、農道を歩くと足元に小さなフグリの花を見つけ、田圃ではゼリー状のカエルの卵や
オタマジャクシを手に取り、
山間からはウグイスの鳴き声が聴こえます。
春から秋を通して田植えから稲刈りは職員と多勢の父母家族の共同作業です。
その様子を見てきたこどもたちにとっては大きな学びとなることでしょう。
園と家庭、共に歩む子育てを目ざして。
創設者 千葉 靖子